☆ 電話勧誘のルール作りを ☆

井出薫

 先物取引、マンション購入、相変わらず電話勧誘が後を絶たない。良い商品、謳い文句どおりに儲かる商品もあるだろう。だが筆者のように財テクの才覚など全くない人間には電話勧誘は迷惑だ。しかも強引で感じの悪い勧誘が少なくない。電話勧誘を禁止しろとは言わないが、電話勧誘のルール作りをしてもらいたい。

 最初に組織名と氏名を名乗り、要件を10秒以内で話す(10秒と言うと短いようだがかなりのことを話すことができる)、しかる後に、「お話しを聞いていただけるでしょうか」と質問して、「いいえ」という返事があったら、「失礼しました」と言ってただちに電話を切る。たとえば、こういうルールを作ったらどうだろうか。ルールを守らない業者には消費者相談センターなどから警告を出してもらう。

 これで不愉快で時間の無駄になる電話勧誘を減らすことができる。電話を使った詐欺を減らすことにも貢献することになろう。

 商業の自由を制限することになる、知名度の低い企業にとって電話勧誘は有効な営業手段だなどという意見もある。確かに電話しか通信手段がなかった時代は、こういう意見にも説得力があった。だがインターネットで商品を販売し、広告宣伝ができる現在、このような反論は説得力に乏しい。

 市民生活を優先し、電話勧誘のルールを作り、それを業者に遵守させるべきときだ。

(H19/6/16記)


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