阪神タイガースの快進撃。18年ぶりのセリーグ優勝、日本一に向け、選手たちの活躍が続いている。長年優勝から遠ざかっていたチームの選手たちが、勝つ喜びを覚え、いきいきとプレーする様子を見ると、阪神ファンでなくてもその感動は伝わってくる。阪神に頑張って欲しいと思うと同時に、横浜ベイスターズを含めた各チームの巻き返しを期待したいものだ。 阪神の快進撃に比べ、喜べないのは、オールスターファン投票の結果だ。ほとんどのポジションで阪神の選手がトップをしめている。しらけることはなはだしい。そんなに阪神の選手が見たければ公式戦を見に行けばいいだろう。読売巨人軍の力の無い選手がファン投票で選出されるのが恒例であったが、日本のオールスターゲームの位置づけが低く、興味がわかない大きな理由となっていた。巨人ファンは、今年の阪神ファンの行為がいかにオールスターゲームをつまらなくさせるかを身にしみて感じ、来年以降の教訓としてもらいたい。 一方、パリーグの投票は、バランスが取れている。前阪神の坪井が上位につけているが、打率4位の坪井は当然オールスターに出場する資格がある。パリーグには、昨年の日米野球で日本チームが見せてくれたような素晴らしいプレーを期待したい。 それにしても、ヤクルトファンは、鈴木に、中日ファンは福留に、広島ファンは、シーツになぜもっと投票しないのか。かれらが一位にならなければファンとして恥になるだろう。その点、横浜球場に熱心に通う横浜ファンの姿には頭がさがる。温かいファンに恵まれて、また何年後かには、横浜が日本一となる日がくるだろう。しかしなんと言っても今年の笑いものはやはり中日ファンだ。川崎の中日のユニフォーム姿が、オールスターで初登場となるとは。一人の悪意に中日ファン全体が負けていることになるだろう。この汚名を注ぐには阪神ファンの後押しをして熱心に井川に投票するしかあるまい。 |