☆ 脳の傾向性? ☆


 ミャンマーからお客さんが来るので、皆で、ミャンマー語で出迎えることになった。「こんにちは」を意味する「ミンガラバー」が選ばれる。ところが、ミャンマー語に不案内な私はこの短い言葉が覚えられない。声に出して唱えている間は覚えているのだが、他のことに注意が向くとすぐに忘れてしまう。そして、不思議と「ミンダラバー」と間違える。

 私だけのことかと思ったが、あちらこちらで、「ミンダラバー」と言い間違えている。どうやら、同僚も私と同じ誤りを犯す傾向性があるらしい。

 なぜか?と考える。「ん」のあとに「が」が来ることは珍しい。ボキャブラリーに乏しい私は、「マンガ」、「モモンガ」くらいしか思い浮かばない。それに対して「ん」のあとに「だ」が来ることは良くある。「噛んだ」、「飲んだ」、「飛んだ」、「止んだ」、「踏んだ」、「パンダ」などたくさん出てくる。つまり、日本語を母国語とする者には、無意識のうちに「ん」のあとに「だ」を続けやすい傾向があるに違いない。こんな風に推理した。

 この考えが正しいかどうか全く分からない。初めてなのに間違えない者もいるだろうし、私と同僚のボキャブラリーが貧困なだけなのかもしれない。だが、日本語を母国語とし、日本で暮らす者に一定の脳の傾向性があるということは十分にありえる。そして、それを理解していないために、外国の人々と諍いが絶えないのかもしれない。だから、外国人と付き合う機会がない者もときには外国語を習うことがためになると思う。


(H28/10/22記)


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