腰痛が再発した。一昨年の暮れから昨年の2月に掛けて腰痛を患い散々な目に会い再発しないよう用心していたはずなのに、又、腰が痛くなって日常生活に支障をきたしている。 いわゆるぎっくり腰とは症状が少し違う。何かの拍子に突然激痛に襲われ動けなくなるのではなく、軽い痛みと重たい感じに始まり、1日、2日を掛けて症状が悪化する。そして症状がピークを超えてからも完治するまでに1、2カ月を要する。昨年の教訓を活かして、直ちにコルセットを巻き湿布をしているが、すぐには快方しそうもない。歳の所為なのか、(心身ともに)姿勢に問題があるのか知らないが、全く困ってしまう。 腰痛と言えば、純粋に身体の病気と思えるが、精神的なストレスも影響していると話しに聞く。鬱病患者にも背中や腰の痛みを訴える者が少なくないらしい。身体の在り様は常に心の在り様と連動している。 思い当たる節がある。先週は珍しく仕事が忙しく深夜帰宅が続いた。放送大学大学院の単位認定試験が週末にあった。つまりストレスがいつもの倍以上になっていた。これが腰痛の原因の一つになっていると推測される。 腰痛に悩まされる者は多い。二足歩行となり手の自由を獲得したことが、人間の知的能力の発展に決定的な貢献をした。だが、その代償として全体重が腰に掛かるために人は慢性的な腰痛に悩まされることになる。さらに、産業の拡大と科学技術の進歩が知的能力向上を促進した反面、精神的なストレスも否応なく増大する。腰痛に悩む者が増えるのは現代の宿命と言えよう。とは言えストレスが腰痛を助長するのだとしたら、ストレス解消が腰痛対策になる。腰痛で仕事の能率が落ちることは確実で、結果的に長時間労働に繋がる。残業を減らし楽しい生活を送るためにも、ストレス解消と腰痛予防が大切だと言うことになる。 だが、こういう認識を得ても腰痛は治まらない。知的能力だけでは身体を制御することはできない。やはり日頃からもっと身体を鍛え生活習慣を改善しておけばよかった。後の祭り。 了
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