☆ マスクの効用? ☆


 風邪が治ったばかりなのでマスクをして散歩に出掛けた。ところが途中で息苦しくなり、マスクを外しベンチに腰を下し深呼吸する羽目に陥る。しかも冷や汗が身体中から滴り落ちる。風邪が完治していなかったのかもしれないが、元々肺活量が小さいので、マスクを長くしていた影響が考えられる。実際、翌日マスクをしないで外出したところ、息切れすることもなく楽々長時間散歩が出来たから、やはりマスクの影響はある。

 鳥インフルエンザが流行したらマスクは必須だという意見がある。予防効果はないという異論もあるが、飛沫などを防いでくれそうなので、強毒性の鳥インフルエンザが流行したらマスクを使う者が圧倒的に多くなるだろう。だが各人の健康状態や体力にも依るところが大きく、一概にマスクを使うと良いとは言えない。息苦しくなるということは密閉性が高く、その分外部からの侵入者を防ぐ効果があることを意味する。微小なウィルスを完全に遮断できるとは思えないが、ウィルスがくしゃみや咳の飛沫に付着して飛んでくるのだとしたら、ブロックする効果はある。その一方で、息苦しくなり冷や汗が出るようなら、身体に与えるダメージを考慮しないといけない。私のような者には後者の影響の方が大きいように思える。

 マスクをするよりも、外出を控えて家でじっと流行が収まるのを待つ方が賢明だ。経済活動が停滞するかもしれないが、死者がたくさん出たらその方が遥かに損害は大きい。日本人の妙な生真面目さを捨て、マスクを被って出社せずに家に籠っていられるかどうか、それが被害の大きさを決めると思われる。尤も、立て籠もる家が余りに狭くて外に出ないと息苦しくなる点に課題が残る。


(H21/8/12記)


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