☆ 地球は回っている ☆


 初日の出を高層ビルから眺めて地球が回転していることを再認識した。ところで地球は自転と公転をしているが、なぜ回転しているのだろう。

 駒の回転はいずれ止まり倒れてしまう。摩擦があるからだ。しかし宇宙は摩擦が小さく回転が続く。角運動量の保存則はエネルギー保存則などと並び自然界の絶対的な法則だから一度始まった回転は止まることはない。だから自転も公転も46億年以上続いている。

 つまり自転と公転をしているのは地球が誕生したときに回転していたからだ。地球は重力の作用で物質が集積して太陽系が誕生したとき、その一部として登場したのだが、地球はそのときから回転していた。それは当然で物質の流れの中で回転がない状態=角運動量ゼロの状態が実現する確率は限りなく小さい。しかも、もし角運動量ゼロの状態だったら地球は太陽に飲み込まれ消滅していた。

 こうして、地球は今も自転して、太陽の周りを公転している。もし地球が自転していなかったら、太陽を向いた側は灼熱地獄となり、裏側は極寒の世界となっていた。当然のことながら生命体が誕生することはなかっただろう。

 私たちは地球の回転を直接感じることはできないが、回転しているお陰で生きていることができる。新年にあたり地球が回っていることに感謝しよう。尤も地球に乾杯して飲みすぎで目が回るようでは台無だから節度ある生活を心掛ける必要がある。


(H20/1/2記)


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