☆ 「相性が悪い」だって? ☆


 量販店でWindowsXP用のマウスを買って来て、自宅のXP搭載の最新型ノートパソコンに接続したところ、これが動かない。マウスを抜き差ししても、パソコンを再立ち上げしても新しいマウスが認識されない。マウスの説明書には「XPで自動認識」とありドライバソフトは添付されていない。メーカーのホームページにもドライバソフトは掲載されていない。「下記機種で使用できない場合があります。」などという注意書きもない。どうみても、USBポートに差し込むだけで認識され動作するはずだ。

 別のパソコンに繋ぐと動作したのでそちらで使うことにして、マウスのメーカーにも、PCのメーカーにも苦情申告しなかった。経験から言って、どちらに問い合わせても満足いく返答など期待できないからだ。

 こういう場合大抵は「どうも相性が悪いようです。」で終わってしまう。要求すれば、マウスのメーカーが、無償で代替品を送ってくれるか引き取って返金してくれるから、お金を損することはない。

 だが、「なんで、相性が悪い、なんだ。」と文句が言いたくなる。男女の仲なら「相性が悪い」はよく分かる。会社の同僚でも同じだ。だが、なんでまた精密機械であるはずのコンピュータとその周辺機器が、「相性」が悪い、なんだ。相性とは良くも悪くももっといい加減なものではないのか。

 こう言ったら、頭の善い友人から「「相性」は英訳すると「コンパチビリティ」だ。コンピュータと周辺機器を接続できるかどうかは「コンパチブル」かどうかで決まる。だから、「相性が悪い」というメーカーの回答は間違っていない。」と指摘された。

 まあ、そうかもしれないが、コンパチでも相性でもどうでも善いが、コンピュータのようなものがそんないい加減なものなのかと文句が言いたいだけだ。ソフトの構造も、ハードの動作も明瞭に定義されて作られているコンピュータと周辺機器がどうして繋がらないのか、それもXPで自動認識と書いてある機器がどうしてXPパソコンで認識されないのか、おかしいではないか。そんなものを超有名量販店で販売していてよいのか、それが「相性が悪いようです。」と済ませてよいのか、それを言っているのだ。

 だが、こういうことを言っていると周囲から「頑固な中年男には困る。パソコンなんか使わなきゃいいのに。」と白い目で見られる。気の弱い者は泣き寝入りするしかない。

 確かに実害はないに等しいかもしれない。だが、余りにもこういうことが多すぎる。XPの登場でWINDOWSの信頼性は各段に高くなったと言われるが、それでも、画面が固まってしまうことはままある。セキュリティホールが見つかったと言っては、マイクロソフトのサーバーから最新ソフトをダウンロードしなくてはならない。こんなことで本当に大丈夫なのか。



(H15/7/24記)


[ Back ]



Copyright(c) 2003 IDEA-MOO All Rights Reserved.