☆ 新型プレーオフの導入を ☆


 今年の野球は詰まらない。両リーグとも上位2チームが飛び抜けていてペナントの興味が薄れたこともあるが、優勝を争うチーム以外の選手に覇気が感じられないのが最大の原因だ。全体に気の抜けたプレイが目に付き、しかも大差の試合が多く、途中でチャンネルを変える機会が多くなっている。関東地区では視聴率が昨年にもまして低迷を続けているが、当然の結果だ。このままでは来年以降全国放送の野球中継はなくなるかもしれない。

 優勝の芽がなくなるとどうしても緩慢なプレイが多くなる。だから、ペナント争いの興味を持続させ、試合を楽しくするために、新しいタイプのプレーオフを導入することが望まれる。

 前期・後期プラス1シーズン方式、これが私の提案だ。
 単純に、前期の優勝チームAと後期の優勝チームBがプレーオフをして年間チャンピョンを決めるのではなく、AとBがまずプレーオフ第一回戦を行い、勝者が年間で1位になったチームCと優勝決定戦を行なう。年間1位チームCが前期と後期のどちらかの優勝チームだった場合は、まず年間第2位のチームBと、C以外の前後期いずれかに優勝したチームAがプレーオフ第一回戦を行い、その勝者がCと決定戦を行う。年間1位チームと2位チームがそれぞれ前後期の優勝を分け合った場合には、両チームで優勝決定戦を行なう。もし前期・後期同じチームが優勝したら(当然年間1位になる)、プレーオフなしでそのチームを優勝チームとする。

 この方式ならば最後まで緊迫した試合が期待できる。年間1位が最もアドバンテージが高いから、すべてチームが年間1位を目指す。前期優勝チームが後期の優勝が厳しくなった時点でプレーオフに備えて手抜き試合をするようなことはなくなる。また、前期の優勝が難しくなったチームが後期に備えて主力を温存するなどということもなくなる。消化試合が減り、個人タイトルのために欠場したり、敬遠合戦をしたりすることもずっと少なくなるだろう。

 こんな良い案?を実行しない手はない。来年から是非こういう方式を取り入れてもらいたい。さもないと野球をテレビで見ることができなくなる。尤も、見られなくても一向に構わないという人が増えているのも事実だ。しかし、だからこそ早く手を打たないと駄目なのだ。


(H17/7/30記)


[ Back ]



Copyright(c) 2003 IDEA-MOO All Rights Reserved.