☆ 夢の対決 ☆


 プロ野球交流戦はまあまあ面白かった。でも、できれば、こういう夢の対決を見たい。

■「眠狂四郎」対「座頭市」

 日本を代表する最強の刺客対決。さて、どちらが勝つか。細身の刀でゆっくりと宙に麗しき円を描く美剣士眠狂四郎必殺の円月殺法、座頭市に通じるかどうか、これが勝負の分かれ目だろう。円月殺法は、相手の視覚を惑わせて遠近感を失わせる効果がある。一見隙だらけにみえる刀を回している最中の狂四郎に相手は切り込むのだが、遠近感が狂っていて狂四郎を捕らえられない。逆に遭えなく狂四郎の刀の錆と消える。しかし、盲目の座頭市にはそれは通じない。その一方で、円月殺法には気配を消すという恐ろしい力がある。相手の気配だけを頼りに刀を抜く市はこの点で大きなハンデを負うことになる。だから両者は互角。互いに相手の持ち味を殺しあっている。正に勝負は時の運。いかに気配を消しても、市を斬ろうする瞬間、狂四郎の気配は復活する。市はそれに向かって必殺の居合切りを繰り出す。どちらが相手を倒すのか。天のみぞ結果を知る。
 まあ、私の趣味から言うと、座頭市に生き残ってほしい。そして、「市さん、お地蔵様の前で待っているから必ず来てね。」と市をじっと待っている清楚な美女の傍らを「お嬢さん、幸せになってくんなせい」と心で詫びを入れ一人立ち去っていく座頭市。こういうラスト。これです!勝新太郎!よぉ千両役者。清楚な美女は、若かりし頃の坪内ミキ子さんか市毛良枝さん。香川京子さんもいいけど座頭市には出演していなかったと思う。まあ、実際は悪魔に等しい力を持つ狂四郎が勝つでしょう。
(蛇足)因みに、早稲田大学出身の美人女優は吉永小百合さんしかいないと思っている御仁が多いが、坪内ミキ子さんも早稲田大学出身。お忘れなきように。−そう言えば、赤座美代子さん、小川範子さんも忘れてはならない。(「二人とも美人ではないのでは」などと失礼なことを言わないように)、広末さんはなんだかなあ。−

■「ゴジラ」対「ガメラ」

 日本いや世界を代表する二大怪獣夢の対決。昨年のゴジラファイナルでガメラのゲスト出演を期待したけど駄目だった。勤めている会社が違うから仕方がないか。でも一度是非見てみたい。どちらが勝つか。
 そりゃ、普通に考えるとガメラの圧勝だ。ガメラは空を飛ぶ。ゴジラは身体の構造上、真上に向かって熱線を放射することはできない。つまり、ガメラはゴジラの頭上から徹底攻撃を仕掛ければ、自らの身を危険に晒すことなくゴジラを倒すことができるはず。いつも思うのだけど、キングギドラは必ず地上でゴジラと戦って負けている。頭悪い!空から攻撃仕掛ければ善いのに。尤もキングギドラは重そうなので長い時間飛んでいることはできないのかもしれない。その点、ガメラは翼も羽もないのにどうして飛べるのかよく分からないが−四方にジェット噴射を放出して甲羅だけ回転させて飛んでいくけど、あれじゃ飛べない−、ずっと飛んでいることができるから圧倒的に有利。しかもキングギドラよりずっと頭がよい。ただし問題はある。頭上攻撃でゴジラが倒せなかったときだ。オキシジェンデストロイヤー以外では決してゴジラを倒せないとなると、ガメラは地上に降りてゴジラと戦わなくてはならない。そうなると驚異的なスタミナを持つゴジラが有利になるだろう。まあ、やってみないと勝負は分からない。
 でも、ガメラの最強の最終兵器マナ?とかいうやつならゴジラも吹っ飛ぶだろうから、ガメラの勝ちだろう。いや、そうでもないぞ。ゴジラもガメラに勝るとも劣らない頭脳の持ち主。倒れた振りをして、頭上に放射線を発射してガメラを打ち落とすことができるかもしれない。
 個人的な趣味では、水爆の影を背負うゴジラに肩入れしたいところ。とは言え、普通に考えれば、空を飛べる方が強いと言わなくてはならない。ゴジラを倒した後は、キングギドラとモスラと戦ってみてください、ガメラさん。
 そうそう、ゴジラが勝つ方法があった。ミニラと一緒に戦えばよい。ガメラは子供を絶対に攻撃しないから、ゴジラの判定勝ちだ。
 ところで、キングギドラ対ギャオスなんてのもいい。豪華で強いのに負けてばかりの(巨人のような)おバカ怪獣対決。レッドキングも混ぜてあげよう。

■「古畑任三郎警部補」対「十津川警部」

 日本ミステリー界の大御所対決と言えば、明智小五郎対金田一耕助を挙げないといけないけど、この間テレビで遣っていたので、敬意を表して、現代の名探偵ナンバーワン対決で楽しむことにしたい。なお、十津川警部は複数の俳優さんが演じているが、なんと言っても渡瀬恒彦さん。渡瀬さんのイメージでストーリーを練ろう。
 対決は推理合戦ではなく、どちらかが完全犯罪の犯人というのが狙い目だ。推理対決では、お互いの顔を立てて終わってしまうのがオチ。それでは詰まらない。では、どちらを犯人にするか。十津川=渡瀬の方が悪という感じが強いが、やはり、ここは裏をかいて、古畑任三郎=田村正和を犯人にする。その方が意外性もあり、話しが締まる。しかも古畑の天才的な頭脳は完全犯罪の犯人にはうってつけだ。
 ストーリーは、まず十津川警部が殺人容疑で逮捕されるというところから始まる。捜査を担当するのはもちろん真犯人古畑任三郎警部補。しかし、十津川警部を信じる仲間の刑事たちの尽力で、警部は釈放され、一転捜査に向かう。−因みに十津川警部の同僚・部下には誠実で優秀な刑事がたくさんいるが、古畑警部補の同僚は間抜けなやつらばかり。天才は孤独だ。−
 シリアスに迫る十津川を嘲笑うかのように、するりするりと逃げ延び、尻尾を掴ませない古畑。そして、衆人環視の中、巧妙なトリックで次々と完全犯罪を遂行する古畑。−残念ながら、筆者の鈍い頭脳ではトリックが思い浮かばない。誰か考えてくれ!−
 最後は、十津川がトリックを見破り令状(礼状でも令嬢でもないぞ!)を取り古畑の逮捕に向かうが、古畑が潜んでいるはずのホテルの一室はもぬけの殻、古畑はその後行方知れずになる。推理対決では最終的には十津川警部勝利の格好だが、結果的にみれば十津川を翻弄し続けた古畑の圧勝。十津川は「古畑の野郎。最後は俺が謎を解くところまで計算に入れていやがった。」とほぞをかむ。
 尤も、個人的には渡瀬演じる渋い十津川警部の方が好き。

■「小林ひとみ」対「星野ひかり」対「川島和津実」

 ご存知?日本AV女優史を飾る最高の天使たち。どんな対決にするかは皆の想像+創造にお任せする。三人に共通しているのは、嫌らしくなかった、ということだろう。安心して?見守ることができた。恋人と一緒に見たことがあるという人も多いと思う。星野さんなど、普通のOLだったら「彼女って、真面目な人なのだろうな」と周囲の男どもは思ったはずだ。
 最近は確かに奇麗なAV女優さんが圧倒的に多いが、何と言うか外科手術見ているようで、頂けない。一度目は善いけど、二度見る気はしない。男を燃えさせてくれる上品さが足りないのだ。
 ところで、小林さんは今でもときどきお見受けするが、星野さんと川島さんは完全に引退されたらしい。どこで何をしているか知らないけど、お幸せに。

<番外編>

■「水戸黄門」対「暴れん坊将軍」

 時代が違うだろう!まあ、そうなのだが、いいじゃないか。是非確認したいことがある。
 格さんが印籠を見せて「控え〜、控え〜、ここにおわすお方をどなたと心得る。先の副将軍、水戸光圀公にあらせられるぞ」と言い放つと、どんな悪党でも「みっ、水戸のご老公。へぇ、へぇー、恐れ入りやした」と平伏してしまう。ところが、暴れん坊将軍「吉宗」が「余の顔を見忘れたか」と啖呵を切って身分を明かしても、悪党どもは一瞬うろたえるものの「もはや、これまで。上様でもなんでも構わぬ、皆の者、上様を語るならず者だ。斬れ、斬れ!」とくる。いやぁ、将軍よりも副将軍の方が偉いのかしら。これが謎なのだ。
 黄門様は、助さん、格さんのほか、超強い忍者などお付の者がたくさんいるから、逆らっても勝ち目はないと思って平伏すのだろうか。いや、暴れん坊将軍吉宗にも、男と女の、やはり滅茶苦茶強いお庭番が付いているから同じだ。それとも、吉宗がお庭番に「成敗!」と命令して自分の偉さを確認したいがために、わざと逆らわせているのか。−因みに、いまや大女優の一人となられた高島礼子さんが、暴れん坊将軍で女お庭番を演じていたのは、知る人ぞ知る有名な話し。DVD化希望−
 という次第で、是非両者を対決させて、その真相を知りたい。暴れん坊将軍が「余の顔を見忘れたのか」と啖呵をきり、格さんが「この印籠が目に入らぬか」と威嚇する。さて、どうなるか。多分、将軍吉宗が「へぇ、へぇー」と平伏すことになる。何故か。それは、昔の人は先祖をとても敬っていたからだ。吉宗にとって徳川一族の偉大な先祖である黄門様には逆らえないはず。ということで、この対決は黄門様に軍配が上がり、黄門様の印籠でどんな悪党でも平伏す理由が分かったわけだ。分からないって?

 さて、さて、皆さんなら、どんな対決を見たいですか?では、また。


(H17/7/9記)


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